転職するときに考えておきたいポイントの1つに、有給休暇の消化が挙げられます。
都度有給休暇を取得できる職場がある一方で、有給取得がままならず有給の日数が溜まっている人も少なくありません。せっかく溜まった有給を無駄にしないためにも、退職前に有給をすべて消化するのが理想的です。
そこで今回は、転職のため退職をする際に知っておきたい有給消化のポイントをご紹介いたします。
有給消化をせず退職する方は意外と多い?
転職サイト「マイナビ転職」の調査によると、転職する際に残っている有給休暇を全て消化したという方は全体の47.8%に留まるのだそうです。
転職前というのはとても忙しいもの。退職手続きや業務の引き継ぎに時間を割かなければなりませんし、転職先への入社の準備も進めなければなりません。引き継ぎが思うように進まず、有給を消化できないまま次の仕事をスタートさせてしまう方も多いのです。
また、有給を消化したいと言い出せない雰囲気があったために有給消化を諦めたという方もいます。
有給消化前に日数を確認しておこう
退職するときには必ず有給の状況を確認しておきましょう。入社から6ヶ月以上継続して働いており、さらに労働日の8割以上出勤していれば、10日間の有給が支給されているはずです。有給は勤務年数に応じて増えていきますが、有給取得の期限は2年間となっています。つまり退職にあたって消化できる有給は、直近2年分のものということになります。
退職前の有給消化の方法は?
退職前の有給消化のパターンは大きく分けて2つあります。1つは、最終出社日の翌日から有給を取得し、有給消化とともに退職するというパターン。もう1つは、いったん有給を消化してから引き継ぎのために出社するという方法です。
どちらの場合も、退職までのスケジュールを作って職場と共有し、引き継ぎや退職手続きを計画的に進めることが大切といえます。
有給消化を上司に伝えるときのポイント
退職の意思を伝えるときには、「有給を消化したい」と上司に相談しましょう。引き継ぎがきちんとできるスケジュールを提示すれば、ほとんどの場合で有給消化は認めてもらえます。
ただし、「会社の規定で有給消化はできない」などと理由をつけられ、有給消化を拒否されるケースもあります。こういった場合には人事部に相談して対応してもらいましょう。人事部からも拒否された場合には労働基準監督署や社会保険労務士に相談するのも1つの方法です。また、退職代行サービスの業者を頼るのも有効な策といえるでしょう。
有給は労働者の権利なので「取得できるのが当たり前」ということを忘れてはいけません。上司に断られるなどして有給消化が難しい場合には、ぜひ退職代行サービスを利用してみましょう。
有給取得に関するさまざまなケースを解決に導いてきた退職代行サービスならば、複雑な事情があっても対処してくれます。有給消化に関するお悩みは、ぜひ退職代行サービスに相談してみてくださいね。
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